Q 法律的なトラブルについて、自分自身で直接対応せずに、弁護士に依頼することのメリットは何ですか?
A 依頼するメリットとしては、①結果的なメリット、②時間的なメリット、③精神的なメリットの3つがあると思います。
これらのメリットを得られる対価として弁護士費用を支払う価値があると考えれば、弁護士に依頼した方がよいということになります。
Q ①結果的なメリット、②時間的なメリット、③精神的なメリットというのは、どのようなメリットですか?
A まず、①結果的なメリットというのは、法律的なトラブルへの対応を弁護士に依頼することで、「自分自身でやるよりいい結果が得られる」という意味です。
一般の方は、法律的なトラブル解決の際に使える法律のルールや裁判例などの知識(これは、いわばトラブル解決のための「武器」と言えます。)に乏しく、トラブル対応への経験も少ないことから、よい解決につなげていくのはなかなか困難です。その点、弁護士は法律の専門家として、必要な知識(武器)を取捨選択し、経験を活かしながら、交渉や訴訟などにあたりますから、ご本人自身で対応するよりもよい結果につながる可能性が高くなります。
次に、②時間的なメリットというのは、 交渉や訴訟、書類の作成などは、きわめて専門的な知識・経験が必要な作業ですので、自分自身でいろいろと調べて対応するとなると、そこに取られる時間は膨大なものになります。その結果、自分の時間を失うだけでなく、紛争解決までの時間も余計にかかってしまいます。また、自分自身で相手方と交渉したり、裁判所に出廷したり、書類を作成すること自体に、一定の時間を割かないといけません。
この点、弁護士に依頼し、代理人として動いてもらうことで、自分自身の時間を取られることは少なくなりますし、全体としてスピーディーな紛争解決にもつながります。
最後に、③精神的なメリットというのは、自分自身でトラブルの対応にあたれば、自分が紛争の矢面に立って、相手方と交渉し、書類を作成し、裁判所に出廷し、頭を悩ませながら決断していかなければならず、一般の方にとっては精神的に非常に重い負担となります。
この点、弁護士に依頼をすれば、弁護士が交渉や訴訟の場という最前線に代理人として立ってくれますから、ご本人の精神的な負担は格段に軽いものになります。