金融商品にはどのようなリスクがあるのか

金融商品にはどのようなリスクがあるのか

〔金融商品の「リスク」とは〕
 金融商品のリスクとは、資産運用により得られる成果の変動の幅の可能性のことをいいます。「リスク」というと、損が発生して危険な商品のことと思う方もいるかもしれませんが、そういう意味ではありません。
 したがって、「リスクの大きな金融商品」とは、大きな利益が得られるかもしれないが、大きな損失が発生するかもしれない金融商品のことをいいます。

 

〔主なリスクの種類・内容〕
 ①価格変動リスク
  社会・経済状況、企業の業績などによって金融商品の価格が変動する可能性のことです
 ②為替変動リスク
  外貨建ての金融商品(外国株式、外国債券、外国投信など)は、為替相場の変動によって、換金や満期の際、円での手取額が変動する可能性があります。
  具体的には、円高(例えば、120円→100円)になれば、円での手取額は減ることになり、為替差損が発生しますが、円安(例えば、100円→120円)になれば、円での手取額は増えることになり、為替差益が発生します。
 ③信用リスク
  発行体の倒産などによって、元本や予定していた収益が戻ってこない可能性のことです。株券や債券が紙くずになるというようなイメージです。
 ④カントリーリスク
  外国株式・外国債券・外国投信などの海外の金融商品については、その国の社会や経済の不安定化により、投資を回収できなかったり、金融商品の価格が変動したりする可能性があります
 ⑤インフレリスク
  インフレ(物価上昇)によりお金の価値が下落し、その結果、金融商品の価値が下がる可能性のことです。一般的には、預貯金はインフレに弱い資産で、株式はインフレに強い資産と呼ばれています。
 ⑥流動性リスク
  金融商品を必要なときに換金できない可能性のことです。流動性が高い金融商品は、いざというときに簡単に現金化できますが、流動性が低い金融商品は、なかなか現金化できないため、換金できたとしても価格が下がる傾向にあります。

(2022年9月12日)